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社会は目まぐるしいスピードで変化しています。コロナウイルスによって新しい生活様式へ移行する中で、SDGsやESG等、持続可能な社会実現のためのアクションはより評価基準として当たり前になり、環境省・地域循環共生のように都市と地域の多様な連携モデルの提唱が活発化しています。その中で今必要なのは、都市が地域を支えるのではなく、「都市と地域が一体となってどう社会課題に立ち向かっていけるか」を考え、実践していくということ。
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根羽は小さな村です。美しい矢作川が流れています。ですがその川の水は森から流れ、村の面積の92%を占める森を守らなければ、水は守れない。日本国土の約7割を占める森林の多くが経済価値がないことを理由に放置されていて、環境・生態系に影響を与えているということ。今この瞬間の事実です。けれどその価値は、活用の仕方を工夫すればもっともっと、森にも人にもよいかたちで上げていくことができるのではないか?
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私たちは、森と生きることを望みます。親が植え、子が育て、孫が刈ることによって代々守ってきた森を、消滅させたくはありません。だからこそ活かしたい。美しいだけではない、森が持つ奥深さや魅力を伝え、村を発展させたい。地域の枠にとどまらない、地球の課題に向き合って、「次」に繋いでいきたい。そのための居心地のよい村づくりに、挑戦し続けます。
村民が主体となって"村ごこち"の良い村を持続させる
根羽村にある価値を紡ぎ・おもしろく企み・未来につなげていく
根羽村という土地はとても不便。商業施設もない、コンビニもない、そして駅もない、土地の9割は森です。しかし、そんな不便な環境でもここに残って暮らしている人たちは不便を嘆くことなく、あるものに感謝をし、自然と共に共存しながら生きています。私自身はそんな村の人たちの生き方、そして村の森や源流の水を大切にしようという精神に惹かれ、2016年から根羽村に関わることになり2018年から夫婦で移住しました。そして2020年8月に一般社団法人ねばのもりを立ち上げました。
経済的な豊かさや便利な豊かさを追求しつづけた現代社会に根羽村は取り残されたかもしれません。が、時代は巡り巡って心の豊かさを大切にし、環境や自然との共存を大切にする時代にシフトしたことで気づけば根羽村は最先端にいるのかもしれません。そして人口減少、高齢化の波の真っ只中にいる中で、この村で持続可能な山村をつくることができれば、それはこれからの時代における1つの社会モデルになるかもしれません。なので、私たちねばのもりでは、経済利益や合理性を優先するのではなく、「人々と自然が共存しながら生きる村」の実現のためのアクションを最優先にし、村に住む人、そして村に関わる人たちで「村ごこち」のよいあり方を追求していきたいと思います。この社会モデルづくりに参画したい方は、是非こちらのサイトからご連絡いただければ幸いです。